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送り出し国として急激に伸びている国ミャンマー
技能実習生の送り出し国として、ミャンマー人技能実習生は急激に伸びています。
なぜ、ミャンマー人技能実習生が急増してきているのか?ということについてわかりやすく解説します。
1. 技能実習生の国籍別割合
国籍別技能実習生の割合は、2019年時点でベトナムが最も多く、次いで中国、フィリピン、インドネシアとなっています。技能実習生のミャンマー人は、2019年時点で13,000人ほどですが増加率に関しては、他の国よりも大きくなっています。
技能実習生数を国籍別にみると次のようになっています。
年度\国籍 |
ベトナム |
中国 |
フィリピン |
インドネシア |
ミャンマー |
---|---|---|---|---|---|
2018 |
142,883 |
84,063 |
29,875 |
24,935 |
8,321 |
2019 |
193,912 |
86,982 |
34,965 |
32,480 |
12,935 |
増加率 |
136% |
103% |
117% |
130% |
155% |
年度\国籍 | 2018 | 2019 | 増加率 |
---|---|---|---|
ベトナム | 142,883 | 193,912 | 136% |
中国 | 84,063 | 86,982 | 103% |
フィリピン | 29,875 | 34,965 | 117% |
インドネシア | 24,935 | 32,480 | 130% |
ミャンマー | 8,321 | 12,935 | 155% |
中国は目覚ましい経済発展をしてきているので、中国国内の時給も技術力も上昇しています。したがって、かつてより日本で技能実習をする魅力は減少しており、今後は中国からの技能実習生は減少していくでしょう。
ベトナムに関しては、今後も増えていくと思われますが、台湾や韓国などで働くベトナム人も増加しているので、これまでのように急激な増加はしない見込みです。
一方で、若い世代の人口が多いミャンマーやネパールの技能実習生は今後大きく増加が見込めるでしょう。
2. 認定送出し機関数
日本に技能実習生を送り出す機関がどれだけあるのかを見ることによって、今後どの国の技能実習生が多くなるのかがある程度把握できます。
国名 |
認定送出機関数 |
---|---|
ベトナム |
368 |
フィリピン |
275 |
中国 |
260 |
ミャンマー |
254 |
インドネシア |
234 |
ネパール |
205 |
カンボジア |
90 |
モンゴル |
85 |
スリランカ |
63 |
タイ |
57 |
ウズベキスタン |
36 |
インド |
27 |
バングラデシュ |
27 |
ラオス |
19 |
パキスタン |
2 |
2020年7月15日時点
この表を観ると、ミャンマーはインドネシアより技能実習生数は少ないですが、認定送出し機関数は多くなっています。
送り出し機関の規模によって、送り出す技能実習生数も異なることから、認定送出機関数=技能実習生数ではありませんが、今後増加する技能実習生数を含め、ある程度の相関関係があるといってよいでしょう。そして、これだけ多くの認定機関があるということはそれだけ注目されているともいえます。
今後は、台湾や韓国などの受け入れ国との競合から、より「選んでもらえる」職場環境や待遇などの受け入れ体制を整えていくことが必要になってくるでしょう。
3. ミャンマー人の日本語の上達スピード
技能実習生は来日前に日本語の勉強はするものの、日本語での会話レベルはそこまで高くはありません。日本語での会話ができないと、受け入れ機関側の指示が通りにくいだけでなく、本人も言いたいことを伝えられずに、そのことがストレスとなって、最悪の場合、失踪につながるおそれもあります。
したがって、来日後に日本語がどのくらいのスピードで覚えていくのかは重要になってきます。
ミャンマーはアジアの先進国である日本に対し、非常に強いあこがれを抱いている人が多く、親日家で熱心に日本語を勉強します。さらに、ミャンマー語と日本語は文法が似ているため、日本語の習得が速く、他の国の技能実習生に比べ非常に速い傾向があります。感覚も日本人に近いことから、雇用しやすいという点で、非常に注目を集めています。
また、先ほど述べたように、ミャンマーには送り出し機関も多く、そこで熱心に日本語を勉強しています。そして、より高度な日本能力が必要である介護分野にも非常に力を入れています。
中国も少子高齢化が社会問題になっているので、介護分野での技能実習生は非常に人気が出るでしょう。他の国に先を越されないように、受け入れ側の条件面等の整備も必要になってきます。
4. 雇用のポイント
ミャンマー人は、日本語の上達が早い方ですが、日本語を本格的に学ぶのは、技能実習生として内定をもらってからになります。したがって、楽観的でなんとなるという考え方で、最低限の到達度までしか勉強しない人もいるため、面接では、来日後も頑張れる人かどうかを確認する必要があるでしょう。
技能実習生を受け入れる企業、特に直接指導に当たる担当者は、ミャンマー人に関するこれらの情報を把握し、指導していく必要があります。
ミャンマー人の特性を活かし、コミュニケーションを普段からとって、お互いの国の文化を尊重して相手を気遣いながら歩み寄っていけば、スムーズにより良い関係を築いていけることでしょう。
5. まとめ
技能実習生では、ベトナムが有名ですが、技能実習生で来日している人数が多い分、受け入れ先の不当な解雇等により、残念ながら犯罪に走ってしまってニュースに取り上げられてしまうことも度々あり、目立ってしまうというデメリットもあります。
これからは、「技能実習生=ベトナム」だけではなく、様々な点を考慮して、いろいろな国の人の採用を視野に入れて、より合った技能実習生を受け入れることをおすすめします。
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